前回、11/19のブログで当現場の進捗状況をご紹介した際、自民党税制調査会で住宅ローン控除を含む税制改正に向けた議論が始まった、というお話をご紹介しました。
もうご存知の方も多いかと思いますが、内容が固まりましたのでこの場でご紹介しておきましょう。
大きな変更点は、3点。
・控除される割合が1%から予想通り0.7%に下がりました。
・控除期間が10年から13年に延びました。
・控除の条件が住宅の種類や入居時期によってかなり複雑なものになりました。
これにより、一般的な住宅のMAXの控除額が従来の400万円から364万円に減額されます。
ただし、364万円の控除を受けるには国の省エネ基準適合住宅であることが必要です。
(減額される額は、条件によって異なります)
今回の税制改正の肝は、「超低金利下、住宅ローン金利より、控除される割合の方が高く、逆ザヤが生じている」
また、「高額所得者ほど控除される枠をフルに活用できるので、金持ち優遇だ」
という2点の解消と、
「性能の高い住宅を優遇していく」
という目的があるようです。
産経新聞のサイトにこのような記事がありました。
年収600万円程度の中間層と言われる方々は、従来の住宅ローン控除では、控除される満額の恩恵を受けられません。
それなら、控除率を下げて、年数を伸ばした方が、中間層の方の場合は、税の戻りが多くなるので良いですよね、その代わり性能のいい住宅を建ててくださいね、という政策です。
この税制改正によって、住宅建築の決断を左右するほどのものではないと思いますが、かなり複雑になりましたので、これから家づくりを進められる方はチェックしておいた方がよさそうです。
さて、工事が進んでおります、「海を望む地下室地下車庫のある家」、工事が進んでおります。
前回上棟までをご紹介していました。
コンクリートの基礎と土台を貫通して柱と結合するホールダウン金物。
縦揺れの地震が起きても、柱が抜けて建物が倒壊するような事態を招かないように、基礎と建物をしっかりと固定しています。
阪神大震災の教訓から、義務化された工法です。
前回ご紹介した通り、海を望む住宅は塩害対策が重要、ということでステンレスの屋根材を使っています。
この夏、東京オリンピックの水球会場となった東京辰巳国際水泳場。
東京湾に面した新木場あたりにある施設ですが、この室内水泳上の屋根にも使われています。
柱の外側、外壁の下地に使われる構造用の面材です。
木材の破片や廃材を使った人工成板=パーティクルボードで、厚みや大きさが調整しやすく、扱いやすく、製品による性能のばらつきもなく、二酸化炭素も出しません。
リサイクル製品なので、環境にも優しいし、価格も安定。
開発されてからそろそろ80年経過しますが、建築業界のロングセラー商品です。
ノボパンの上から防水シートで覆い、外壁材と防水シートの間に通気層を確保するための通気胴縁を設置したところです。
防水シートの上から外壁材を設置して、その空間が密閉されてしまうと、万一雨が吹き込んだ時に湿気の逃げ場がなくなります。
湿気は住宅を傷める最大の敵。
湿気を逃がす通気層を確保するのがとても大事です。
防水シートと通気胴縁を覆うようにサイディングが設置されました。
「随分と素っ気ないサイディングに見える」と思われるかもしてませんが、このサイディングはお化粧でいうところのファンデーションのようなもの。
この上に装飾を施します。
少々、重みのある装飾なので、ポストまわりは下地を強化してサイディングを設置します。
仕上がりはこんな感じ。
天然の石を使ったタイルで仕上げます。
人工的に成形したものではないので、微妙に大きさが違います。
その大きさをある程度揃えて並べるために、赤い差し込みを入れています。
本物の石を使ったタイルは陰影が違います。
サイディングではなかなかこうはいきません。
1階は天然石、2階は塗りのツートーンで仕上げる予定です。
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