昨年、12/4付の当ブログでご紹介した医院併用住宅の現場、いよいよ工事が始まりました。
こちらが着工当時の写真。
道路との高低差1.7mほどあります。
段差を造らず、スロープで建物の中に入れるよう、1.3mほどグランドレベルを下げ、残りをスロープにします。
根伐り=土地を掘削する工事は土地の奥から始めます。
手前から始めると、基礎を造るための形状を重機が往来することになり、形を崩すことになりますので。
この写真で見ると、1.3mより掘っていますよね。
それは基礎の厚みがあるからです。
建物の床部分はこれよりもかなり上がったところにきます。
根伐りを行いながら、砕石敷もパラレルで行っていきます。
左側が道路です。
敷地奥の部分が進んでいる割に手前側はまだまだなのがお分かりいただけると思います。
この写真の左下に見える土の部分。
まだ未着手です。
この辺りは駐車スペースになるので、建物は載りませんが最終的に1.3mほど下げることになります。
なぜまだ未着手かというと、建物が配置される基礎部分には、一部土を埋め戻すことになります。
その埋め戻すタイミングで掘れば、掘った土をそのまま埋め戻すことができるので、一石二鳥ですよね。
掘った土を運んだり、場所を確保するにも手間とコストがかかります。
何事もダンドリが大切です。
こちらの写真は、道路に近い部分の土質を確認した画像です。
今回の現場では、地盤が固く十分な地耐力が得られたため、地盤補強は必要ないであろうとみられていました。
しかし、1点だけ軟弱なところがありました。
ご覧の9つのポイントで地盤調査=スウェ-デン式サウンディング試験を行った結果、赤で記した1点のみ、やや弱いという結果が出ました。
この敷地図に、建物の配置を乗せるとこうなります。
赤いポイントは駐車スペースの部分ですが、近くに建物が載ります。
赤い破線で囲った矢印の部分。
当初、この部分が弱かった場合、軟弱地盤面を掘り進み、固い地盤面から基礎の高さまでをコンクリートで固める、ラップルコンクリートで対処しよう、という方向で進めていました。
ここで、先ほどの写真に戻るわけですが、掘ってみた結果、ほかの地盤と同じ地質であったので問題なく、ラップルコンクリートは不要であろう、ということがわかりました。
そのことを証明する写真でした。
現場では、ある程度進めてみないとわからない部分があるのは致し方ないことなのです。
さて、全体の掘削を終え、砕石敷も終了。
敷いた砕石を踏み固める転圧の作業を終え、厚みもしっかり確保しました。
右奥の職人さんの頭の上にホースのようなものが見えますね。
ここからコンクリートが出てきます。
ドボドボ出しつつ均していきます。
美しく仕上がりました。
これより墨だし、基礎配筋へと進みます。
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