暦の上では、明日が立春。
とは思えない寒さが続いておりますし、週末は寒気の南下により、さらに寒くなる予報です。
コロナの感染状況も大変なことになっています。
ご自愛ください。
現場も寒くて大変ですが、少しづつ日が長くなるのを感じつつ、安全第一で進めてまいりたいと思います。
さて、海を望む地下室地下車庫のある家。
前回に引き続き、外装の仕上げを進めています。
少しおさらいをしておきましょう。
こちら1階の壁。
壁内部の通気層を確保するための通気胴縁をつけたところ。
TORAYと書いてある透湿防水シートの上に設置しているのが通気胴縁ですが、これがあることでこの上から壁を張っても、通気胴縁と通気胴縁の間を空気が抜けることができます。
これにより、壁の内部に湿気が入ってしまっても、滞留することなく上部から抜けて、家を傷めずに済みます。
この通気層に、下地となるサイディングを設置し、
ご覧のような石貼りの意匠を施す旨、ご紹介したしました。
家全体を石貼りで覆うわけではなく、この石貼りはどちらかというとアクセント。
2階部分と1階の1部は、モルタルで仕上げます。
モルタルを塗り固めるには、ラス網という下地を使います。
石貼りの部分には、通気胴縁の上にサイディングを設置しましたが、モルタル仕上げの部分は、通気胴縁の上にこのラス網を設置しています。
ラス網にも種類があり、このラス網は通気ラスと言って、ラス網と防水紙が一体となっている通気工法用のラス網です。
ちょっと、軒が見えていますね、あおってみると、
今回の邸宅の特長の一つである、1.1mの軒。
軒裏は無垢のオーク材で仕上げました。
オークは、木目が詰まっていて、硬くて丈夫。
耐水性にも優れ、害虫にも強い木です。
ご覧のように、木目が美しく、見た目にも優れているので、下から見上げられる幅広の軒裏の仕上げ材にはピッタリだと思います。
足元のバルコニーは、FRP防水を終えた状態で、モルタル施工にかかります。
作業しているところの写真は撮れませんでしたが、こちらが途中の写真です。
左手が塗り終わった壁で、右面がこれから塗る壁です。
手で塗り固めていますが、さすが職人さんのお仕事、滑らかですね。
モルタルで仕上げた後は、ジュラクペンアートというトップコートで仕上げます。
防カビ、防藻性に優れ、水を通しにくく、透湿性のある塗膜をつくります。
フジワラ化学という愛媛県西条市の会社の商品です。
西条市とは、瀬戸内海に面する自然豊かな町。
そんな、言ってみれば片田舎に、建築仕上げ材でトップシェアを争う化学の会社があるなんて、ちょっと不思議ですよね。
60数年前に、先代の会長さんがわらやすさ(つた)を使って壁材をつくり始めたのが、創業のきっかけだったんですって。
そりゃ、わらやつたはその辺に売るほどあったと思いますが、まさかこんなに成長されるとは。
リスペクトしてしまいます。
2階部分も仕上がりました。
足場の踏み板、軒が長いので、3枚つなげています。
これくらいないと、雨どいが設置できない・・・。
隣地との間隔が狭い場合は、1枚入るのがやっとというケースも少なくありません。
これだけ幅広だと、安心ですね。
さて、足場も取れました。
仕上がりを確認してみましょう!
こちら南側。陽が低いため、光が反射していますが、ひとつひとつ表情が違う石貼りと、マットな塗り仕上げの風合いが外観に深みを出していると思います。
日中、お日様が高く上がるとこんな感じ。
外壁本来のお色味に近い若干の淡さが出、軒裏の無垢の色味もはっきり見えて、また違った表情を楽しむことができます。
バルコニーの手すりも設置完了し、ほぼ外観は完成に近い状態に仕上がりました。
内装にはまだ時間がかかりそう。
完成は3月を予定しています。
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