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建築ブログ

03.29 | 地下室・地下車庫, 混構造(木造+RC)

地下室・地下車庫のある家@戸塚 完成までの道のり

これまで長らくご紹介してまいりました、地下室・地下車庫のある家@戸塚。

先日無事にお引渡しを終え、今週の月曜日に当サイトでも施工事例にアップされました。

 

振り返りますと、はじめてブログでご紹介したのが、昨年の8月23日。

それから、7ヶ月が経過しました。(実際の工事は解体も含めて6ヶ月くらいですが)

 

現場に動きがあるごとにバラバラとご紹介していますので、ここでまとめて完成までの

道のりをご紹介いたします。

建て替え前の現地

建て替え前の現地

建ぺい率60%、容積率80%。角地なので、建ぺい率は通常50%のところ、10ポイント分緩和を受けています。

でも、容積が80%というのがきつい。土地33坪ですから、普通に建てると延床90㎡もとれません。

仮に、建ぺい率60%いっぱいに建てたとすると、2階は1階の1/3しか面積が取れないことになります。

 

ご提案した解決策は、大きく2点。

まず、地下の容積率緩和措置を受けて、延床面積を確保すること。

もう一つは、容積を増やせない2階をリビングの吹き抜けにすることで明るく開放的な家にすること。

このやり方がベストだという結論に至りました。

 

9月解体作業が始まりました。

解体中

解体中

フラットに近い東側道路面です。こちらが玄関、北側に地下車庫をつくります。

解体完了

解体完了

解体が完了し、これから地下を掘っていきます。

右手前はフラットですが、緩やかに下っていて、左の奥は結構な高低差があります。

 

山留めの状況

山留めの状況

土を掘って崩れることがないように、山留めを行います。

H鋼に矢板という板をはめ込んでいる状況をご紹介しました。

 

赤線で打ち分ける

止水版

地下床のコンクリートと、壁面のコンクリートの隙間から雨水の侵入を防ぐための止水版です。

地下は水の管理がとても重要、というお話をしました。

奥の「・・・フォーム」と書いてあるのは、断熱材。地下の結露を抑えます。

DSCF5797

地下の配筋

地下の床のコンクリート打設が終了し、壁の鉄筋が組まれたところです。

赤い矢印の部分が地下車庫から室内に入る出入り口。

「地下室・地下車庫のある家」の大きな魅力のひとつです。

スランプ試験

スランプ試験

適正なコンクリートを使っているかどうかを第三者機関が判定するスランプ試験の模様もご紹介しました。

コンクリートの表面をならしている様子

コンクリートの表面をならしている様子

コンクリートの打設を完了して、いよいよ木工事へ。

木造工事スタート

木造工事スタート

 

少し駆け足になりますが、断熱工事の模様もご紹介しました。

アクアフォーム

アクアフォーム

断熱工事は、赤丸で囲ったコンセント等の部分もしっかりと断熱効果を持たせるように施工するのがポイントです。

当社が採用しているアクアフォームというのは、現場で発泡させる断熱材なのでしっかり施工ができるのです、

というお話もご紹介いたしました。

透湿・防水シート「ラミテクトHi」

透湿・防水シート「ラミテクトHi」

福井県の株式会社セーレンが開発した、防水でありながら湿気を通す不思議な素材、ラミテクトHiもご紹介しました。

へーベル パワーボード

へーベル パワーボード

そして最後に、ALCではじめてグッドデザイン賞を受賞した旭化成のへーベルパワーボード「ジーファス」で外壁を仕上げました。

こうして完成したのが「地下室地下車庫のある家@戸塚」です。

 

初めにご紹介した、地下の容積率緩和措置によって純増した地下室がこちら。

地下室

地下室

 

室内と行き来できる地下車庫はこちら。

地下車庫

地下車庫

 

最後に、建ぺい率60%を有効に活かすためのリビングの吹き抜け

吹き抜けリビング

吹き抜けリビング

とても素晴らしいお家が完成したと思います。

 

いつも思うのですが、せっかく多大なコストと労力をかけて家を建てるのであれば、その土地の

特徴をきちんと理解して、最大限長所を引き出せるような家をたてる努力をすべきだと思います。

 

そうでないケースが多いのが残念です。

 

まあ、だからこそ当社のような規模は小さけれど、小回りの効く会社が生き残れるということなのかもしれませんが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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