約4か月前に着工した、平屋の家@鎌倉市。
RC造やRC+木造の混構造に比べると工期は短く、完成間近となりました。
この1か月の進捗状況をお伝えいたします。
まずはキッチンから。
システムキッチンを組み付ける前、表面が現れる壁面にキッチンパネルを設置します。
石膏ボードがあらわになっている部分にキッチン部材を設置します。
傷つかないように、養生シートが貼られていますが設置完了しました。
でも右手にまだ石膏ボードが見えますね。
この位置にはお施主様が愛用されていた洗面化粧台を移設しますが、配管が見えてしまうと無粋です。
その配管を格納するための収納スペースをつくりました。
四角い穴は、点検口です。
ダイニングやリビングなど、クロスを貼る部分の下地調整を行い、
LDKが完成いたしました。
キッチンはタカラスタンダードのホーロータイプをお選びいただきました。
その右の透明のカウンターが洗面台、その下、白い壁面が配管カバーです。
S字トラップなどの配管が見えているとちょっと残念ですが、こうすればスッキリして気になりません。
前回までにご紹介した堀ごたつも、ひのきのカバーとともに完成しました。
さて、これはどこかお判りいただけるでしょうか?
右側にほんの少し畳が写っていますね、こちらは、畳敷きの寝室です。
畳はダイケンのここち和座「彩園」を使います。
わずか12mmの厚みですが、適度なクッション性があり、心地よく座ったりゴロリと横になったりできます。
床に貼ってある白いテープはマジックテープのようになっていて、
「彩園」の裏に密着させることができます。
一般的な畳の厚みは5.5㎝か6㎝ほどあるので、畳敷きのお部屋は仕上がりの高さを他の床面と揃えるために高さを下げる必要があります。
この畳の最大の魅力は、一般的なフローリングの厚みと同じ12mmなので、お部屋の床を下げる必要がありません。
それゆえ、施工性に優れます。
畳をやめてフローリングにしよう!と、リフォームをする場合も便利。
床の高さを上げたり下げたりするのは、それなりに手間のかかる作業なのです。
そんなに薄いのに、畳の居心地をある程度キープしているのが画期的だと思います。
ヘリ無し、半畳敷の主寝室が出来上がりました。
光の当たり方によって、市松模様に見えるのがいきですね。
こちらは今回のお住まいの特長である、長い軒の出の裏側、軒天。
通常、軒天は軒裏に板を貼るだけのケースが多いと思いますが、それだと反ったり劣化が早まったりします。
そうならないように、このように下地のベニヤを設置して、その上から
12mmのひのきの板を設置し、二重構造にして耐久性を強化しています。
軒裏に穴が開いて、ハチの巣ができた!とか野生動物が住み着いてしまった!といったニュースを度々目にしますよね。
そんなことにならないように、備えておきます。
さて、外回りの工事も進んでいます。
お住まいのまわりは、土間コンクリートとして、泥はねを防ぎ、雑草のお手入れも一部省けるようにしておきます。
こちらは玄関ポーチの庇を支える柱。
内部のコンクリート打設工事を終えました。
大事なのはここから先、意匠性を高める工事です。
鉄平石(てっぺいせき)といわれる天然の石です。
天然の石なので、不揃いなのがあたり前。
この石をジグソーパズルを完成させるように隙間を埋めていきます。
当然ですが、不揃いですから写真のように重なり合う部分ができてしまい、うまくはめ込むことはできません。
さて、どうするか?
解決策はとても原始的なのですが、この鉄平石を割って形を合わせ、パズルを完成させます。
ジグソーパズルのジグソーは、糸のこぎりとか電動のこぎりという意味。
要は、刃物でカットしたパズルのことですが、鉄平石はカットするのではなく割って形を整え、パズルにします。
うまく割れなければやり直しです。
なぜ割るかというと、割った方が自然に近い仕上がりになるからです。
刃物を使うと、切り口が人工的になりますので。
職人さんによる、熟練の技のおかげで、お手製の鉄平石パズルが完成しました。
モルタルで固めるとこのような感じに。
お庭まわりは、お施主様ご自身で楽しむ部分も残しながら、仕上げてまいります。
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