なかなかいいネーミングだと思います、「エコヌクール」。
なんだと思われますか?
「エコなんだけど、ヌクくな~ル」といった感じでしょうか?
そう、温水式床暖房です。
温水式床暖房の中でも、ヒートポンプ温水式床暖房です。
只今建築真っ最中の「地下室・地下車庫のある家@港南区」にて採用されています。
これが温水パネルです。
厚さわずか9mmのパネルの中を温水が流れて床を温めます。
薄いパネルですよね。この中をお湯が通るというのは、写真で見てもピンと来ないかもしれません。
でも通るんです、このパネルの中を。
ヒートポンプ式というのは、エアコンやエコキュートと同じなのですが、大気の熱を利用して
温水や温風を作る仕組みです。
でも使うのは冬場。「冬の大気から熱なんか取り込めるの?」と思いますよね?
それが取り込めるというから不思議。このエコヌクールの「使用外気温条件」を見ると、
-15°となっています。
熱は、高いところから低いところに移動する性質があり、まずはその仕組みを使って熱を運びます。
熱の運び屋は「冷媒」というもので、室外機から受け取った大気の熱を水に伝え、温水にして室内に運びます。
でもそのままではそれほど暖まらないので、冷媒を圧縮することで必要な温度まで
高めることができます。
この床暖房の場合、外気温0℃くらいあれば往きの温水の温度は55°まで上がるようです。
そうして熱を放出した冷媒は、圧縮された状態から元の状態に膨張して温度を下げ、また室外機で熱を受け取る、
この繰り返しを行って、大気の熱を使い室内を温めているのです。
ヒートポンプ温水式床暖房は、熱を回収して冷媒を温める室外機と、熱交換器という高温になった冷媒を使って
水(正確には水ではありませんが)を温める機材が必要です。
でも、この機器の対応面積がコンパクトタイプで30畳から、パワフルタイプでは70畳までというから驚きです。
もちろん別々のお部屋に床暖パネルを設置することも可能です。
室外機と熱交換器の温めることができる範囲が大きいので、広く温めたいお宅に最適です。
通常の電気式は、面積に比例してコストが変動する上、電気代もダイレクトでかかってくるので、
リビングの中央部だけとか、限定された場所で使うことが多いようです。
ヒートポンプ式は、熱を作るのではなく、「運ぶ」ので、それだけランニングコストも抑えられます。
今回は、ピアノや書庫として活用する地下室と、1階リビングに使っています。
輻射熱を利用して心地よく、広範囲に温まるエコな暖房器具。・・・・・最高ですね。
さて、工事は進んできました。
4月の末には完成予定です。
完成するとこんな感じ。
しっかりと仕上げていきましょう!
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