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建築ブログ

11.29 | 木造

平屋の家@鎌倉市~基礎工事

先月、新しい家づくりの始まりでご紹介した、人気の平屋建て。

工事が始まりました。

工事スタート

まずは地中に梁を設けるためにユンボで掘っていきます。

捨てコン

掘り終わった後、内部のベースになる部分に砕石を敷き、転圧をかけ(=踏み固め)て、湿気が上がらないように防湿シートを覆います。

その周り、地中梁を設置する部分に捨てコンを打設しています。

型枠設置

捨てコンの養生期間を経て、墨出しをし、周囲を基礎コンクリートを固めるための型枠で囲いました。

手前に2つ見える四角い型枠は、玄関ポーチの庇を支える柱の土台です。

基礎配筋

基礎の耐圧盤と立ち上がりの骨組みとなる配筋工事を行ったところです。

まずはベースコンクリートを打設します。

ベースコンクリート打設

しっかり固まったコンクリートの上に出ている鉄筋が立ち上がりの骨組みになる配筋です。

立ち上がりの型枠設置

今回は立ち上がりに高さがあるので、土台と基礎をつなぐアンカーボルトをこの段階で設置します。

地下室地下車庫のある家では、建物全体が3層から4層となり、普通に建てると高さ制限を超えてしまうケースが少なくありません。

そのため基礎の立ち上がりも低くなり、ベースコンクリートからアンカーボルトをつなぐことが多いのですが、今回の建物は平屋。

建物の高さにも余裕があり、床の位置をある程度高く設置する必要もあるため、立ち上がりの高さも十分な高さを確保できます。

玄関土間の断熱

立ち上がり部分の打設を終え、充分な養生期間を経て、型枠を解体しました。

通常、基礎と建物内部を仕切る断熱材は、床を支える大引の四角い空間にはめ込みます。

こんな感じ。

床断熱(当社施工の他の現場)

ですが、玄関の土間には床がありません。

なので、基礎の直上に断熱材を施工して、モルタルで仕上げます。

というわけで基礎のコンクリート打設工事が終了しました。

型枠撤去後の全景

型枠の解体が終わり、コンクリート打ちっぱなしの基礎があらわになっています。

美しい状態です。

これから約4か月、雨が少ない季節ですが、そうはいっても降るときは降ります。

となると手前の土が水を含み、泥になり、靴に付着。

その足で歩き回れば、当然泥だらけになってしまいますよね?

ではどうするか?

こうします。

養生完了

ビニールシートで土を覆い、雨が降ってもなるべく泥にならないようにしつつ、その上を歩いても泥がつかないようにします。

すると、コンクリートをきれいな状態に保つことができ、出入りする職人さんみんなが「汚してはいけない場所なんだ」と認識し、注意して歩くようになります。

これが、泥の足跡が付くようになると、「ここは汚してもいい場所なんだ」という意識になり、どんどん汚れてしまうんですね。

ニューヨークの治安を良くするきっかけとなった窓割れ理論に近いお話しだと思います。

「汚れても後できれいに掃除すればいいのでは?」とも思いそうですが、

参考写真

コンクリートに付着した泥をきれいにする手間は、結構大変、簡単ではないのです。

この写真を見ると、なかなか落ちそうにないのがお分かりいただけるのではないでしょうか?

やってみるとわかると思いますが、何かを生み出すわけではないので大変疲れます。

それなら、ビニールシートで養生してあげ、みんなできれいにするよう心がけたほうが断然建設的。

現場をきれいにキープしようという意識は、そのまま丁寧な仕事にもつながると思います。

土台配置

そうこうするうちに、土台と床材が到着しました。

防蟻処理

床の骨組みの上に置く構造用合板の防蟻処理は現場で行います。

土台設置

基礎の立ち上がりの上に基礎パッキンを載せ、その上に土台を置いています。

昔の家づくりでは、基礎の内部に土が見えている布基礎という方法が多く用いられていました。

すると、基礎の内部に湿気が上がり、床を腐らせ家の寿命を短くしてしまうため、基礎の立ち上がりに床下換気口という凹部を設け、空気を通るようにしていました。

しかし、床下換気口を設けると、その基礎の立ち上がり部分には鉄筋の骨組みがなく、欠損しているような状態になり、当然強度が落ちます。

そこで開発されたのが、この基礎パッキンです。

今では、床下に換気が必要な部分には空気を通す基礎パッキンを、換気が必要ない部分には気密基礎パッキンを使うようになっています。

浴室や玄関土間には床がないので、空気を通す基礎パッキンを設けると外気の影響をもろに受けてしまいます。

そういう場所には、内部に湿気が入らないようにして、換気の必要性を排除した上で、気密基礎パッキンを使用するようになっています。

 

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