秋に入り、現場がどんどん動いてまいりました。
戸塚で進めている、地下室地下車庫のある家の進捗状況です。
9月19日のブログで、根切りの状態をご紹介しました。きれいに地下まで掘削が終了し、スミ出しのための捨てコンを打ちました。
前にもご紹介しましたが、捨てコンとは場所を記すために強度は無視して、コンクリートを薄めに固めることで、スミ出しとは、
その上に、位置を記すことです。
捨てコンの上に、基礎の鉄筋を配筋していきます。
地下を掘った後の壁を、断熱材で覆います。すべての現場で、このような断熱施工をするわけではありませんが、
この断熱材が、地下の結露を防いでくれます。
地下は、どうしても湿気の多い空間になりがちです。冬の冷気がダイレクトにコンクリートに伝わると、
どうしても結露しやすくなるのです。
この断熱材の手前に鉄筋が立てられていて、その下にゴムのような建材が見えますでしょうか?
これは、止水板といって、万一水が断熱材の内側から、コンクリートを伝って流れてきても、
建て物の内側に入るのを防いでくれる建材です。
手前の鉄筋が組んであるところが地下車庫の床になる部分で、まずはじめにここにコンクリートを打設します。
その後、床のコンクリートが乾いたら、断熱材手前の壁になる部分のコンクリート打設を行います。
しかし一度乾いたコンクリートに、ある程度時間が経過してから生コンクリートを打設すると、完全には
接合しません。水などは通ってしまいます。
そこで、床のコンクリートを打つ時には、この止水板の下半分が埋まるところまでコンクリートを打ち、
乾燥後、その上半分を埋めるように、壁のコンクリートを打つのです。
再度写真で見ますと、以下の赤い線を境に、上下のコンクリートを打ち分けるのです。
厳密にこの赤い線までというわけではありませんが、このようにコンクリートを打つと、床と壁がぶつかりあう
コンクリートの接合部分に、止水板が芯のように固まります。これで、接合部分から水が入ろうとしても、
上下のコンクリートと止水板がしっかりと密着しているので、水が入り込むのを防いでくれるわけです。
地下室地下車庫の工事で、最も気を使わなければいけないことの一つが、この水の管理なのです。
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