先日アップした、「多層階二世帯住宅@横浜市鶴見区~地下配筋工事まで」では、道路と1階部分の高低差があまりとれなかったため、地下の天井高を確保するために、1階の基礎を1mほど高くしています、という写真をご紹介しました。
今回の基礎はこちら。
手前左手、Mのように見える部分は階段室です。
奥の基礎の立ち上がりを見ると、とっても低いのがお分かりいただけると思います。
その高さコンクリートのスラブ(床)から20㎝。
当現場は、道路から1階部分まで、3mほどの高低差があるので、地下の天井高を十分確保できました。
一方で、高さの斜線規制の影響を受けるため、なるべく高さを抑えたい。
そんなことから、基礎の高さも低くしているというわけです。
基礎が仕上がり、土台が載りました。
立ち上がりと土台の間には基礎パッキン(黒い影のように見えている部分)を挟んで縁を切り、ドライに保たれるようにしています。
構造の建築が始まると、屋根工事まで一気に進みます。
この主要な構造物の建築工程を、『建て方』と呼びます。
この写真は何をしているかというと、
地面に対して、垂直に柱が建っているかどうかを確認しています。
ズレが生じている場合は、矯正します。
正しい位置が決まると、仮筋交いで固定して、位置を決めてから接合金物でがっちり繋ぎます。
1か所だけでなく、1-2階それぞれ8か所くらいの柱をチェックしています。
今回の現場は、建物前面にかなりの量の電線が渡っています。
正面に見えるレッカー、写真に写っていない上部に特徴があります。
普通のレッカーだと、電線に接触してしまうため危険です。
どんなレッカーかというと、
上部にもブームがついていて、電線を避けることができます。
その名もピタゴラス。
この命名は、ピタゴラスの定理からきているというよりも、ピタゴラスイッチからきているように思うのは私だけでしょうか?
構造用合板が設置されました。
脚立の上、「立」のように見える壁面がありますよね?
なぜこのような形状になっているかというと、窓だからです。
窓なはずなのに、閉ざされています。
本来であれば、窓の形状に合わせて構造用合板を設置するのですが、この時期の作業ではいつ雨が降ってもおかしくありません。
内部の床を急な雨で濡らしたくないので、今回は設置後に開口することになりました。
手前の掃き出しは、凹になっているのでシートで被えたため、開けた状態で設置しました。
奥の2つが後工程で開けた部分です。
地下車庫の上、腰壁部分の型枠と目地棒が撤去されました。
目地棒が作り出す縦のラインが意匠性を高めます。
この凹が、表面にクラックが入るのを防ぐ役割も果たしています。
このタイミングで地下の型枠も外れました。
施工事例で見ていただく様子に比べて生々しいですね。
塗装も何もしていない、コンクリート本来の表情です。
以前にもご紹介したことがありますが、RCガーデックス。
コンクリートの隙間に充填することで、防水効果を高めます。
コンクリートの内部に含まれるカルシウムイオンと反応し、無機ポリマーという物質に変化します。
この無機ポリマーがコンクリートに柔軟性を与え、振動やたわみに強い性能を発揮し、ひび割れの発生を抑え耐久性を高めます。
とっても優秀な製品ですね。
こちらは屋根裏の様子。
屋根にこもる熱気を通気層を通して棟から出すための通り道、通気スペーサーです。
裏側は、こんな感じ。
光の加減で白く見えますが、実際にはアルミ層で、高い遮熱効果を発揮します。
メーカーの実験によると、このスペーサーを設置しない場合に46℃まで上昇した表面温度を39℃まで下げることができていました。
工程が前後しますが、現場の全貌です。
完成するとこんな感じ。
8月末完成予定。
工事は進みます。
神奈川で鉄筋コンクリート(RC)の
注文住宅を建てるなら、
一級建築士事務所 奥建設・
奥建築設計事務所にお任せください。
鉄筋コンクリートの強度を活かし、
傾斜地を地下室や地下車庫の用途で
有効活用するプランの
実績が豊富です。
神奈川県横浜市戸塚区
矢部町1828-45
TEL:045-392-3061/
FAX:045-392-3062