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建築ブログ

06.18 | 地下室・地下車庫, 混構造(木造+RC)

地下室地下車庫のある家@横浜市青葉区~上棟まで

先日アップした、「多層階二世帯住宅@横浜市鶴見区~地下配筋工事まで」では、道路と1階部分の高低差があまりとれなかったため、地下の天井高を確保するために、1階の基礎を1mほど高くしています、という写真をご紹介しました。

今回の基礎はこちら。

基礎型枠設置

手前左手、Mのように見える部分は階段室です。

奥の基礎の立ち上がりを見ると、とっても低いのがお分かりいただけると思います。

その高さコンクリートのスラブ(床)から20㎝。

当現場は、道路から1階部分まで、3mほどの高低差があるので、地下の天井高を十分確保できました。

一方で、高さの斜線規制の影響を受けるため、なるべく高さを抑えたい。

そんなことから、基礎の高さも低くしているというわけです。

土台引き

基礎が仕上がり、土台が載りました。

立ち上がりと土台の間には基礎パッキン(黒い影のように見えている部分)を挟んで縁を切り、ドライに保たれるようにしています。

建て方

構造の建築が始まると、屋根工事まで一気に進みます。

この主要な構造物の建築工程を、『建て方』と呼びます。

この写真は何をしているかというと、

下げ振り

地面に対して、垂直に柱が建っているかどうかを確認しています。

ズレが生じている場合は、矯正します。

正しい位置が決まると、仮筋交いで固定して、位置を決めてから接合金物でがっちり繋ぎます。

1か所だけでなく、1-2階それぞれ8か所くらいの柱をチェックしています。

一気に上棟へ

今回の現場は、建物前面にかなりの量の電線が渡っています。

正面に見えるレッカー、写真に写っていない上部に特徴があります。

普通のレッカーだと、電線に接触してしまうため危険です。

どんなレッカーかというと、

ピタゴラス

上部にもブームがついていて、電線を避けることができます。

その名もピタゴラス。

この命名は、ピタゴラスの定理からきているというよりも、ピタゴラスイッチからきているように思うのは私だけでしょうか?

内部

構造用合板が設置されました。

脚立の上、「立」のように見える壁面がありますよね?

なぜこのような形状になっているかというと、窓だからです。

窓なはずなのに、閉ざされています。

本来であれば、窓の形状に合わせて構造用合板を設置するのですが、この時期の作業ではいつ雨が降ってもおかしくありません。

内部の床を急な雨で濡らしたくないので、今回は設置後に開口することになりました。

外部

手前の掃き出しは、凹になっているのでシートで被えたため、開けた状態で設置しました。

奥の2つが後工程で開けた部分です。

目地棒撤去

地下車庫の上、腰壁部分の型枠と目地棒が撤去されました。

目地棒が作り出す縦のラインが意匠性を高めます。

この凹が、表面にクラックが入るのを防ぐ役割も果たしています。

地下車庫内部

このタイミングで地下の型枠も外れました。

施工事例で見ていただく様子に比べて生々しいですね。

塗装も何もしていない、コンクリート本来の表情です。

ガーデックス

以前にもご紹介したことがありますが、RCガーデックス。

コンクリートの隙間に充填することで、防水効果を高めます。

散布中

コンクリートの内部に含まれるカルシウムイオンと反応し、無機ポリマーという物質に変化します。

この無機ポリマーがコンクリートに柔軟性を与え、振動やたわみに強い性能を発揮し、ひび割れの発生を抑え耐久性を高めます。

とっても優秀な製品ですね。

通気スペーサー

こちらは屋根裏の様子。

屋根にこもる熱気を通気層を通して棟から出すための通り道、通気スペーサーです。

裏側は、こんな感じ。

反対面

光の加減で白く見えますが、実際にはアルミ層で、高い遮熱効果を発揮します。

メーカーの実験によると、このスペーサーを設置しない場合に46℃まで上昇した表面温度を39℃まで下げることができていました。

上棟

工程が前後しますが、現場の全貌です。

完成するとこんな感じ。

地下室地下車庫のある家@横浜市青葉区 模型

8月末完成予定。

工事は進みます。

 

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