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建築ブログ

06.07 | 未分類

値上げの6月

ご存じのとおり、モノの値段が上がっています。

いま騒がれているのは食品ですが、住宅資材の値上げは少し前から始まっていました。

今回の値上げの流れを振り返ってみたいと思います。

まず、起点となったのはやはり新型コロナウィルスの発生といってよいでしょう。

2019年末頃、中国の武漢で発生。

その後世界に広がりました。

2020年夏ごろ、外出制限の影響から米国でDIY、新築ブームが起き、ウッドショックが発生。

木材の入荷が遅れ、価格も上昇しました。

時期を同じくして、人の流れ・モノの流れが滞り、コンテナ不足に陥り輸送費がアップし始めます。

さらにアジア各国の工場がストップし、半導体不足から給湯器や洗浄便座などの住宅設備が手に入りにくくなりました。

同じころ、11月のアメリカ大統領選挙でバイデン大統領が当選し、2021年米国大統領に就任。

目玉の政策として、トランプ政権の化石エネルギーを重視する姿勢からクリーンエネルギーへのシフトを加速。

これがエネルギー価格の上昇を招きました。

そして2022年、資源国家であるロシアとウクライナの戦争が勃発。

日本はロシアに木材やチップ、合板などの一部を頼っていましたが、輸入できなくなりました。

これから第二次ウッドショックが起きるのではないかと心配されています。

一方で、米国は政策金利の引き上げを発表。

日本は追随しないことから、円安が加速。

ここ数年100-110円台程度で安定していたドル円相場が、一気に130円を突破するほどに円安が進みました。

為替の推移

大まかにはこんな流れだったのではないかと思います。

そして、今、「値上げの6月」。

でも4月も「値上げの4月」と言われたし、既に「値上げの夏」なんていう声も聞くし。

こんな状況の中、昨日、日銀の黒田総裁が会見しました。

6月6日日本経済新聞のサイトより

「家計は値上げを受け入れている」緩和の継続を主張。

ちょっとびっくりしました。

けれど、そういえば、日銀は物価を年に2%づつ上げていこうという目標を2013年に掲げていました。

これまでずっと上がりませんでしたが、ここにきてようやく流れが変わったといえるのかもしれません。

なぜデフレからの脱却を目指したかというと、先安観があれば、もっと下がるのを待つ。

先高観があれば、下がるのを待つことなく上がる前に買おうとするから。

政府や日銀はこの流れを止めるようなことはおそらくしないでしょう。

 

いまはまだ、「なんだ、前より高い。もう少し待とう。」

という気持ちが働く人も多いと思いますが、そろそろ

「また上がるかも。今のうち買っておこう。」

と変わっている人もいるのではないかと思います。

 

これから家を建てられる方も、これだけ値上げの話ばかり聞かされると、「しばらく待とうか」という気にもなると思います。

でも世の中の情勢から行くと、これからモノの値段が下がるような兆しが見られないというのが実情です。

 

「今は特別な事情で上がっているだけ。しばらく待とう。」

というのは、新居で暮らせる大切な時間を先延ばしするだけになるように感じます。

先に延ばすということは、新居で暮らせる幸せな時間が短くなるということです。

 

決して早くした方がいいですよ、という気はありませんが、ご家族のご事情で今がそのタイミングだと思うのであれば躊躇する理由はないと思います。

ただ、家を建てるには、決断したとしても様々な課題をクリアしなければ着手できません。

そのあたりは、専門の知識が必要となります。

 

「こんなご時勢だけど、そろそろ考えたい」

という場合には、ぜひご相談ください。

建築相談室でお待ちしております。

 

 

 

 

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