今年も残り40日を切りました。
いよいよ冬到来
ではありますが、当社の現場は日々着々と進行しており
皆、やるべき仕事に熱く取り組んでおります。
さて、そんな中、新しい家づくりをご紹介しましょう。
『地下室地下車庫のある家』@横浜市
緩やかな傾斜があって、地下室地下車庫に適した土地に計画した住宅です。
この土地は、topページのアイキャッチ画像でご紹介したような古い擁壁がありました。
ブログが更新されると消されてしまうのでもう一回。
引いたところから
擁壁のある土地に家を建てるには、その擁壁がきちんと許可を受けて安全が確認されて
いなければなりません。
ま、影響がないくらいその擁壁から離して家を建てれば問題ないのですが、
そんなに広い土地は少ないんです。(というより、横浜ではほとんどないでしょう。)
写真でご紹介させていただいている擁壁は、安全が確認されているものでしたが、
そうでない擁壁も多いんです。
今回計画された土地がそうでした。
許可を受けずにつくった擁壁や、あまりにも古く、許可を受けたかどうかも不明な擁壁は、
つくりかえる必要があります。
高さ2mを超える擁壁のつくりかえには、許可が必要です。
さて、この許可を受けて擁壁を造る際に問題になるのが地耐力です。
擁壁は、擁壁そのものの重さに加え、その上に埋め戻す土、基礎、建物が載っかるので
相当な重さになります。
今回の場合、1㎡あたり15トンにもなりました。
この15トン/㎡を支えられる地耐力が必要になるわけです。
この地耐力がなければ、地盤改良する必要が出てきます。
地盤改良にはさらに数100万円単位のコストが必要になります。
そもそもの擁壁をつくるのに、数千万円のお金がかかる上に
追加で地盤改良費も必要になる可能性がある、ということです。
今回は、新規で購入される予定の土地でした。
地耐力があるかどうかは、購入してからでないとわからないのです。
一般的な地盤調査の方法では、あまりにも大きな15トンもの地耐力が
あるかどうかはわからないのです。
だから、購入してから特別な検査をしないといけません。
ただ崖地の危険から逃れるだけのために数千万円単位の費用がかかるのです。
地耐力が不足したらさらに数百万円コストアップ、
しかも、最終的な予算は、買ってみてからでないとわからない・・・。
一方、擁壁を造ってその上に家を建てられるようにするのではなく、
「地下室地下車庫のある家」を建てて、擁壁の代わりとすることも可能です。
地下はRCでつくるので擁壁と同じですが、土で埋め戻す必要がありません。
車庫や家の中は空洞です。
その上に家が載っても、必要な地耐力は約半分の約7トン/㎡ほどなんです。
地下室地下車庫
これなら、簡易な地盤調査の方法である、スウェーデン式サウンディング試験という
一般的な地盤調査で確認できます。
実際に調査してみると、地耐力も十分であることがわかりました。
その結果、地盤改良をして、擁壁をつくって家を建てる場合よりも、安く建てられることがわかりました。
こうなると、2台の地下車庫+地下室まである、『地下室地下車庫のある家』を選ばない手はありません。
このように、高低差がある土地に家を建てる時は、考慮すべきことがたくさんあります。
当社は、神奈川県でおそらく1番「地下室地下車庫のある家」を建てていると思います。
お心あたりのある方は、当社建築相談室にお電話ください。
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