建築実例

世田谷区K邸(2019年)

• 用途 / 専用住宅(地下1階、地上2階建)
• 構造 / 混構造建物

世田谷区の閑静な住宅街に建てた地下室地下車庫のある家です。低層住宅地のため、3階建てを建てることはできません。一方で、道路と建築予定地の高低差が小さく、そのままでは地下の天井高を確保できませんでした。地下の天井を高くすると、今度は建物全体の高さ制限を超えてしまうため、1，2階の天井高を低くせざるを得なくなります。そこで、道路から地下車庫までをスロープにして、地下の床を45㎝ほど下げました。これにより、地下の天井高を確保し、各階の天井はそのままに、高さ制限をクリアしました。スロープとなった道路までの敷地は、来客用の駐車スペースとして活用します。

また、延床面積もそのままであれば116m²ほどまでしか建てられませんでしたが、地下の容積率緩和を活用し、延べ144m²超（地下車庫含む）の広さを確保することができました。室内から直接地下車庫へ行き来できるようになり、面積も30m²程広くなって、駐車スペースも1台増えるという、やりがいのあるお建て替えだったと思います。