建築実例

横浜市港南区A邸(2022年)

• 用途 / 専用住宅(地上2階建て)
• 構造 / 混構造建物

横浜市港南区の閑静な住宅街に立地する医院併用住宅です。
グランドレベルが道路より2mほど高い位置にあり、そのまま建てると階段をつくる必要がありました。しかし、できるだけ患者様に負担をかけたくないという配慮から、1階部分をRC造にして1mほど地下に潜らせ、残りはスロープにすることで解決しました。それにより、住宅として使う2階の床がRC造となることから、普段の生活音が1階の診療室に伝わることも避けることが可能となりました。 住宅部分には、床のマホガニーをはじめ、天井や廊下にも温かみを感じられる無垢材を多用しました。1階の診療室や技工室、玄関、受付、キッチン、ホールなどには、多種多様なタイルをあしらい、ひとつひとつの空間の仕上がりにこだわって造作を行いました。 2階住宅部分には、屋根勾配を活用した奥行き約10mのロフトで有効面積を確保しつつ、バスコートやドライルーム、2つの書斎を用意しました。
外観の意匠も、街のお医者様として、長く地域の皆さまに愛され、ランドマーク的な存在となるように、正面と側面にシンボリックなアールのバルコニーを設けています。